レインボーマーチとは?

レインボーマーチとは?

レインボーマーチ札幌開催要項

名称:第14回レインボーマーチ札幌 
日時:2010年9月19日(日)
受付開始:11時30分
出発:13時  帰着:14時30分
コース:未定
主催:第14回レインボーマーチ札幌実行委員会
実行委員長:牧祐介

レインボーマーチ札幌は、大通公園を出発し、大通・すすきのなど札幌中心部を約1時間半に渡ってパレードします。
参加者は思い思いの衣装や服装で、装飾したトラックやオープンカーと共に歩きます。主張を書いたプラカードを掲げたりするなど、パフォーマンスも自由に行うことができます。また、駅前通で約4,000個の風船をリリースするなど、非常に華やかな雰囲気の中で行われます。昨年は約740名の参加者を集めましたが、今年は参加者が増加し、約1,000名規模のパレードになることが予想されます。

※パレードのコースは都合により変更する場合があります。

1.レインボーマーチ開催の目的

1.レインボーマーチ札幌は、身近に性的少数者(以下LGBT*1)が存在することを広く知らせ、地域社会に暮らすLGBTとの共生を訴えます。

2. レインボーマーチ札幌は、孤立するLGBTに対して自らの存在を肯定的に受容するための情報を発信し提供します。また社会に対して、偏見や興味本位による差別の解消を訴えます。

3.レインボーマーチ札幌は、LGBTが存在することを前提とする社会制度の構築を、行政や企業、教育現場への働きかけを通じて広く社会全体に訴えます。また、多様性を認め合い、一人ひとりの個性を尊重する豊かな社会の実現を提唱します。

注)*1 LGBTはLesbian/Gay/Bisexual/Transgender(Transsexual)の頭文字を取ったもので、性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の総称

レインボーマーチ開催の意義

わたしたちは「レインボーマーチ札幌」を通じて、社会に対してLGBTの存在をアピールします。その生活の場からの権利の主張は、単に少数者であるLGBTの権利獲得にとどまらず、そこから問いかけられる「多様性の受容」と「個性という豊かさの尊重」が社会全体を豊かなものにし、LGBTがLGBTとして『自分らしく』生存できる世の中、つまり多様な人間性を生かした社会を実現するものです。

教育プログラムにおける個の尊重、住環境や職場環境を含めた様々なライフスタイルを応援する地域社会のあり方は、様々な立場に暮らす市民も共通に享受すべきサービスであり、国が保障する基本的人権です。

「レインボーマーチ札幌」とはLGBTと社会の真の豊かさを発見するためのすべての働きを統合した象徴的なイベントなのです。

レインボーマーチ札幌開催の背景

「日本におけるLGBTの現状」

レインボーマーチ札幌は前述の通り、開催の目的を掲げています。
このパレードはLGBTが社会の一員として生きる権利の意思表明であり、LGBTであるわたしたち自身を否定しない社会への更なる実現に向けた行動の一つです。

現在の日本においては、私たちLGBTは法的に保障されない存在です。法治国家において法の外にいるということは、存在していないということを意味します。しかし私たちは実際にこの社会に存在しているのです。

異性愛者であることを前提とした法律・職場・住居・地域などの環境や、学校やマスメディアなどにおいて、LGBTである自分を善しとする正しい情報が得られないことが、人との関わりが密な地域社会において、多くのLGBTが自らを受容し、そのアイデンティティに基づいたライフスタイルを構築することに希望を見出せないでいます。そして、多くの苦渋を強いられているのが現状なのです。

情報化社会の波に乗り、LGBTについてもさまざまな知識が手に入り易くなり、メディアなどでも関連したものが一昔前よりもずっと多くはなってきています。「認知」されつつある近年の現状から、これらの問題を解消し、「理解」へのステップアップの希望を見出すことが成熟した社会への第一歩と考えます。

「北海道におけるLGBTの現状」

北海道には、札幌を中心として、LGBTコミュニティが数多く存在します。コミュニティの形態は多岐に渡り、少人数の仲間グループやスポーツサークルといったものから、バーやクラブイベントなどまで様々で、また、HIV/AIDSの予防啓発団体と連携し、HIV/AIDSの問題にも積極的に取り組んでいます。

レインボーマーチ札幌開催にあたっては、全道全国各地から1,000人規模のLGBT当事者やその支援者が集まりパレードを行い、札幌の街や全国のLGBTコミュニティを賑わせています。昨年の開催では、高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長、札幌市の姉妹都市であるドイツ・ミュンヘン市長やアメリカ・ポートランド市長、道内各市長から応援メッセージを頂戴し、パレード後のプライド集会では各政党から参加をして頂きました。地方自治体の長である知事や市長からLGBTパレードにメッセージを頂く、あるいは集会に参加していただくことは非常に先進的なことであり、これは毎年積み重ねてきたLGBTコミュニティの様々なアクションの結果といえるでしょう。

北海道の人権擁護政策では「性的指向による差別」は積極的救済の対象となり、札幌市の子どもの権利条約では「性による差別をなくし、性的少数者に対する理解」を推進するよう努めることが明記されています。しかし、これらが実際に機能しているとは言い難いのが現状です。この現状を打開するため、道政や市政と協力し、すべての人が住みよい社会を提案してゆくことが今後の課題といえます。

「身近なLGBTの現状」

みなさんの身の周りに多くのLGBTが存在していることはもうご存知のとおりだと思います。また、身近な人物からカミングアウトを受けたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。多くのLGBTが身近で生活していると知ったとき、あるいは、自分に近しい人間からカミングアウトを受けたとき、どのように感じたでしょうか。LGBTが、自分はLGBTだとカミングアウトするとき、そのほとんどは「もっと自分のことを知ってほしい」「もっと仲良くなりたい」といった友好的な気持ちからなされるものです。しかし、それを受け入れてもらえず、心に深い傷を負うLGBTは少なくありません。
 多くのLGBTは自らがLGBTであることを周囲に隠し、異性愛者であるかのように振る舞い生活しています。差別を受けることへの恐怖感の中、あえてカミングアウトする必要性を感じる機会がほとんどないため、自らがLGBTであることを打ち明けずにいるのです。しかし、そのように自らを偽り生活を送ることには不安や孤独、そして大きなストレスが伴います。多様性が尊重されるべき社会において、これはとても悲しい現状であると言わざるを得ません。この現状は、社会全体がLGBT一人ひとりの存在を認識し、共生できるようにならなければ解消されることはないでしょう。
 しかし当事者が声をあげない限り、異性愛者がLGBTの存在を認識することができないのも事実です。わたしたちレインボーマーチ札幌では、異性愛者を中心とした現在の社会とLGBTとが互いに歩み寄り、共に生きてゆける豊かな社会を提案してゆきます。

「LGBTの中の女性に関わる問題」

現状として、レズビアン・バイセクシュアル女性がメディアで取り上げられる場合は異性愛者の男性向けのアダルトビデオや雑誌がほとんどです。
その中では、女性の「性」は異性愛者の男性向けの商品として扱われ、なおかつ性的な部分ばかりをクローズアップし大げさに誇張した表現をされています。現実に社会で生活する同じ女性であるにもかかわらず、性的な部分のみを多大に誇張して取り上げ「特殊な性癖を持つ一部の人々」というような印象の情報ばかりが流れてしまっています。このような現状では、悩んでいる当事者は自分の性やセクシュアリティについて否定的になり、人に話すことに非常な嫌悪感を抱いてしまいます。

また、テレビ・雑誌などで自らのセクシュアリティをオープンにしているレズビアン・バイセクシュアル女性の存在や情報がとても少ないので、自分と同じセクシュアリティをもつ人の存在に気付けないことなども、当事者が自らのセクシュアリティを自覚すること、自らもオープンになることも遅らせている原因とも言えるでしょう。

これらの問題は、日本の社会ではいまだに女性への雇用や所得の格差があり、男性との所得や待遇の格差は開いていくばかりか、再就職や転職は男性に比べ困難であることなど、根本的な格差に大きく関わりがあるといえます。LGBTの女性は、オープンになりにくい社会の中で生きていく困難や、将来や老後の生活への不安を常に感じて生活しています。

「LGBTとHIV/AIDS」

現在、日本では1日に約4人がHIVに感染しています。
1980年以降、HIV/AIDSの問題が取り沙汰された時、日本においても、一部の医療関係者やマスコミなどによって「エイズは同性愛者の病気だ」という誤謬(ごびゅう)が流布されました。このような残念な結果をうけ、わたしたちのコミュニティは正しい知識と判断を遠ざけないためにも様々な活動を行ってきました。

過去10数年間の予防啓発活動や、早期検査・早期発見を訴えてきた結果、自覚的に検査を受ける同性愛者が増え、個人単位でHIV/AIDSが身近なものなのだと考える人が増えてきました。しかし、コミュニティ全体として、HIV/AIDSについて正しい知識を持ち、それを理解した上で性行動をおこなっているとはまだ言えないのが現状です。

今や、HIV感染症は「慢性疾患のようなもの」と呼ばれるようにもなっています。しかし、その実情は厳密な服薬管理を達成できることを前提としたものであり、HIV陽性者を襲う精神的疲労や社会的な差別はまだまだあります。

今日、HIV/AIDSについて考えるとき、予防啓発はもちろんのこと、陽性者支援についても両輪の輪として捉えていかなければなりません。

わたしたちレインボーマーチ札幌はHIV/AIDSの問題に取り組み、HIV陽性者・AIDS患者のために活動している諸団体・個人と連携し、LGBTコミュニティ内外を問わず、予防啓発を含めた陽性者・患者への差別・偏見の解消と環境の向上に取り組んでゆきます。

レインボーマーチ札幌の歴史

1996.6.28 第1回レズ・ビ・ゲイ・プライドマーチ札幌(約200名)
94年に東京で開催されたのに続き、地方都市で初のパレード開催。コースは中島公園→西3丁目→大通→道庁前→北6条エルムの里公園

1997.6.29 第2回セクシャルマイノリティプライドマーチ札幌(約280名)
名称変更しすべてのセクシュアルマイノリティ(性的少数者)を対象としたパレードに。コースはエルムの里公園→道庁前→大通→すすきの→中島公園

1998.8.23 第3回セクシャルマイノリティプライドマーチ札幌(約350名)
開催が盛夏に、パレード発着場所が大通西6丁目広場に変更。駅前通が歩行者天国のため西3丁目通を使用した以外はほぼ現在のコース。

1999.9.19 第4回レインボーマーチin札幌(約500名)
LGBTだけでなく支援者も広く受け入れるために名称変更。コースが大通西6丁目→テレビ塔→駅前通→大通西6丁目と現在の形に固まる。初めてDJフロートが登場。参加者が500名を突破。

2001.9.16 第5回レインボーマーチin札幌(約590名)
駅前通で風船飛ばしを初めて行う。

2002.9.15 第6回レインボーマーチin札幌(約630名)
参加者が600名を突破

2003.9.14 第7回レインボーマーチin札幌(約900名)
記念すべき札幌市長の歓迎の挨拶「札幌市民を代表して皆様を歓迎します」。会場の都合で発着場所をテレビ塔下に変更。

2004.9.19 第8回レインボーマーチ札幌(約1,000名)
参加者が初めて1,000名を突破。女の子フロート初登場。

2005.9.18 第9回レインボーマーチ札幌(約940名)
公式ガイドブックに高橋はるみ北海道知事からのメッセージが掲載される。レズビアンであることをカミングアウトした尾辻かな子大阪府議会議員が参加。

2006.9.17 第10回レインボーマーチ札幌(約1,200名)
前年同様、高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長からの応援メッセージがガイドブックに掲載される。選挙カーによる尾辻かな子大阪府議会議員によるパレード先導演説、ブラスミックスによるマーチングバンドも初登場。

2007.9.16 第11回レインボーマーチ札幌(約960名)
高橋はるみ北海道知事や上田文雄札幌市長からの応援メッセージに加え、道内各地方市長からのメッセージや、各政党の方々がプライド集会にてスピーチを行う。

2008.9.14 第12回レインボーマーチ札幌(約950名)
札幌市の姉妹都市であるドイツ・ミュンヘン市長から応援メッセージを頂く。高橋はるみ北海道知事や道内各地方市長からのメッセージに加え、上田文雄札幌市長、各政党の方々がプライド集会にてスピーチを行う。

2009.9.21 第13回レインボーマーチ札幌(約740名)
札幌市の姉妹都市から、ミュンヘン市長に加え、アメリカ・ポートランド市長に応援メッセージを頂く。高橋はるみ北海道知事や上田文雄札幌市長、道内各地方市長からのメッセージが公式ガイドブックに掲載され、各政党の方々がプライド集会にてスピーチを行う。会場の都合で発着場所をテレビ塔下に変更。