「LGBTの中の女性に関る問題」
現状として、レズビアン・バイセクシュアル女性に関して言えば、メディアで取り上げられる場合は異性愛者の男性向けのアダルトビデオや雑誌がほとんどです。
その中では、女性の「性」は異性愛の男性向けの商品として扱われ、なおかつ性的な部分ばかりをクローズアップし大げさに誇張した表現をされています。そのため当事者は自身のセクシュアリティを肯定的にとらえにくい状況にあります。
本来、セクシュアリティ以外の部分をとりあげると、どこにでもいる存在であるのに、性的な部分のみを取り上げ「特殊な性癖を持つ一部の人々」というような印象を受ける情報ばかりが流れてしまっています。このような現状では、悩んでいる当事者は自分の性やセクシュアリティについて否定的になり、嫌悪感を示してしまうことが多々あります。
また、テレビ・雑誌などで自らのセクシュアリティをオープンにしているレズビアン・バイセクシュアル女性の存在や情報がとても少ないので、自分と同じセクシュアリティをもつ人の存在に気付けないことなども、当事者が自らのセクシュアリティを自覚することを遅らせている原因とも言えるでしょう。
その他、日本の社会ではいまだに女性への雇用や所得の格差があり、男性との所得や待遇の格差は開いていくばかりか、再就職や転職は、男性に比べ困難であることなどが、女性が抱える将来や老後の生活への不安につながっています。
「LGBTとHIV/AIDS」
1980年以降、HIV/AIDSの問題が取り沙汰された時、日本においても、一部の医療関係者やマスコミなどによって「エイズは同性愛者の病気だ」という誤謬が流布されました。このような残念な結果をうけ、わたしたちのコミュニティは正しい知識と判断を遠ざけないためにも様々な活動を行ってきました。
過去10年間の予防啓発活動や、早期検査・早期発見を訴えてきた結果、自覚的に検査を受ける同性愛者が増え、個人単位でHIV/AIDSが身近なものなのだと考える人が増えてきました。HIV/AIDSの問題を現実の問題として考えていくには、考える主体である「個人」のサポートは必須事項です。わたしたちレインボーマーチはHIV/AIDSの問題に取り組み、患者・感染者のために活動している諸団体・個人と連携し、LGBTコミュニティ内外を問わず、予防啓発を含めた患者・感染者への差別・偏見の解消と環境の向上に取り組んでゆきます。
|